【鮭卵】第5回文フリ京都(エアー)感想

いやー、いやいやいやいや!
文フリ楽しかったですねえー!
うちのサークル布、見ていただけました? どうです?
深い青色にどんぶりをババンッと印刷した力作でしてねえ、つまりサークルで扱ってる本がどんぶりの具みたいになるわけで、「サークルギルド海鮮丼」の「ネタ」として見立ててるってわけなんですよぉわかりますぅ? 第6回に参加する時は私、すし屋の職人さんみたいな格好しちゃおっかなーアハハハハ!

……というエア参加したひとり芝居をここに書くことにより、エア感想っぽさをかもしだしておきます。
サークル布作ったのも、サークル布のデザインがどんぶりなのも本当です。
デザインコンセプトとしてもそういう感じなので、次お会いできたらぜひ見てやってくださいネ。

さて、このご時世もありまして第5回文学フリマは中止となってしまい、それから実は早2ヶ月以上が経過している今日なのですが……。
今更ながら、レーベル海の幸として出したぷろしーに載せた拙作「コルポサント」について、執筆の感想を書かせていただきます。

前回は熱狂のスラップスティックコメディーを書いたので、今作はテーマが「文学」ということもあり、おとなしく狂ってる作品を書こうと思いました。
私が人生で触れてきた「文学」はいろいろとあるのですが、とりわけ明治~現在ぐらいまでの文学だったら、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、坂口安吾、中勘助、樋口一葉、泉鏡花、萩原朔太郎あたりに感性への影響をいただいてるんじゃないかなーと思うところで、かつ脳裏のどこかで江戸川乱歩、谷崎潤一郎、宮沢賢治、澁澤龍彦、谷川俊太郎、中島らもの作品から受けたイメージも抱えてると思います。
こういう優れた作品を世に残された方から受け取ったものが全部私の頭のなかでごった煮になって、趣味全開でウキウキるんるんと書いたのが「コルポサント」です。
現代のオタクなので、お話の構成や世界観、キャラ造形についてはゲーム・アニメ・マンガから受けた影響の方がものすごーく大きいのですが、「文学」として意識していたのは、数多の文豪をオンパレードして好きな要素を考えて……作品の雰囲気として持たせようとがんばった感じでした。
もちろん文豪に私が並べるはずもないのですが、自分の中で「文学」っぽい雰囲気のあるものを、書きまとめられて良かったなとほっとしてます。

「文学」がテーマなのですし、自分でも大聖堂(カテドラル)がどうちゃらこうちゃら……と書いているのですから、もっとシェイクスピアだのゲーテだのルイス・キャロルだのカフカだのナボコフだの……国外の文学から受けた影響をバンバカ出す方向性もあったのじゃないのかと、今ふと思ったのですが、執筆当時は不思議とこのような内容の作品でも日本文学ばかり意識していた次第で(しいて言うならばアンドロギュノスの妖怪がウンヌンと書いていたくだりは、当然プラトンの論を思い出していたのですが)、まあ今度「文学」を意識して書くことがあれば、その時にはぜひ西洋文学「っぽさ」を出すということに挑戦してみたいです。

第6回京都文フリの開催はあると信じて、まあやっぱりご時世でできませんねーってことになったとしても。
次の本を作る計画はすでに立てておりますし、進行中です。
またどうぞよろしくお願いいたします。