【赤身】第４回文フリ京都感想
第４回文フリ京都、参加なさった皆様お疲れさまでした！ スペースにお越しくださった方、見本誌をご覧いただいた方、チラシをお持ちくださった方。そしてSEA FOOD BOWL vol.1 海のどんぶりはじめとする、当サークルの作品をご購入いただいた方、誠にありがとうございました！
創作系のイベントへの参加が随分久しぶりだったうえ、オリジナル作品を書き上げることは初の試みでしたので、無事に話ができて、かなりほっとしています。
■『おめかけさん』について
実は元々、クトゥルフTRPGのシナリオとして作っていたものでした。るるぶを片手に、初心者キーパーである私が作っておりましたので、シナリオとしてはかなり優しめの内容になっていると思います。当初、山の中を舞台にしようとしていまして、書き始めてから、「アンソロジーのテーマが海なのに、山が舞台でどうするつもりなんだ」と気が付きました。サークルメンバーからの意見で、舞台を島に移すことになり、テーマを達成。危なかった。結果的に、（これは酢飯リーダーから言われたことだったように思いますが）作品を本の最初に載せてもらったことで、『物語の冒頭で主人公が船に乗っている』という、海がテーマの本にふさわしい走り出しになりました。
主人公である織川も、プレイヤーキャラクター（PC）です。能力値をかいつまんでお出ししますと、STRが16、DEXが15、SIZは10、APPは13。作中、とあるキャラクターを持ち上げて全力疾走できているのは、この辺りを反映させています。大学3年生なのですが、身長が若干低めです。今回のしふぼの主人公4人の中だと、ダントツに低いかもしれない。あと、一番初めに出したあらすじから、名字が変わっています。理由はPCとして名前を決めるときに、某オンラインゲームのキャラクターの名字を借用したもので、小説にするときに、それそのままはちょっと駄目なのでは、となったから。「織川」の案を出してくれたのは鮭卵でした。ありがとう。
彼が達成したのはノーマルエンドです。そのうち、シナリオをしっかり完成させて、何らかの形で公開できたらいいな……と思ったりもします。
■表紙絵・挿絵について
描きたいと手を上げて、好きに描かせてもらいました。絵もやりつつ小説を書くということがしたくて両方やっていましたので、本当に楽しかったし、夢を叶えさせてもらった形です。
しかし下手の横好き、相も変わらずデジタルでイラストを描くときの知識が乏しく、装丁担当の酢飯リーダーには迷惑をかけたと思います。解像度300ですべてデータを渡したはずが、表紙絵だけ解像度72になっていて、表紙絵が異常にぼやけたカバーになるところでした。危なかった（2回目）。申し訳なかった。
採用された表紙のイラストですが、シンプルめな線画になりました。ギルド海鮮丼は文フリ初参加、可愛めな雰囲気だと手に取っていただきやすいかな……と、先にデフォルメ版を描いていましたが、これが可愛くならず。もういっそ等身はそのままにすることにしました。そうしたら4作品が……いい意味で表紙詐欺になってるといいなあ！
今回描いたものの中で一番気に入ってるのは、カバー裏の枠です。何が気に入ってるかを言語化できないのですが、とにかく気に入ってます。海鮮丼・生前の姿。
■キャラクターデザインについて
それぞれ主人公のイメージも作らせてもらいましたが、年齢・性別の個性が被らず、いいバランスになったと思います。ただ、織川の身長がちょっと高すぎたかなとも思ってます。
・織川
PCとして作った為に、顔は既にありました。あとは、小旅行的に島に行くので、それらしい服装をさせることにしました。白コートは男子大学生が着るにはハードル高いのではと思いつつ、全体のバランスを見てこの色に。
・信徒
鮭卵から『海に美しく広がる金髪、碧眼、服はエプロンドレスで、クルミボタンのブラウス……』と指定をいただいて、原型を作りました。まだ没になったイラストではエプロンドレスを着ていたはずなのですが、いつの間にか赤色のスカートになっているような……。グラディエーターサンダルという指定ももらい、ブーツからデザインを変更しました。目の中のきらきらは、信徒ちゃんの信仰心の現れです。
実は、グラディエーターサンダルの横紐の数が違うというミスをやらかしています。次はこういうミスを……なくします……申し訳ない鮭卵……。
・男
『髭の初老の人』という設定でデザインを開始したはずが、描くたび若返る人。いや描き手の画力の問題だとは理解しています。灰色の髪が原案でしたが、最終的に白髪になりました。人生で苦労を重ねた結果の髪の色かなと、思います。表紙の服が若干現代チックになっているので、作中のお国柄らしさのある服装は、挿絵で描かせてもらいました。私の中では男さんがイケてるダンディ枠だったもので、かっこよさが出ているといいのですが……。
・ハリギリ
髪は恐らくハサミなどがないのでざんばら(？)気味に、自然のなかで生きている一族らしい色合いで……と思いながら描きました。ハリギリちゃんは、家族が着るＴシャツに似た上着を、ワンピースのように着ています。あと、忘れがちなのですが、ハリギリちゃんの耳は少し尖らせていますし、瞳のハイライトはお米の形です。
SEA FOOD BOWL、略してしふぼ、次も楽しんでいただける作品を目指します。今後とも、ギルド海鮮丼をよろしくお願いいたします。